今の子どもたちに必要な「明日の学力」

情報機器やインターネットなどが発達して知りたいことを容易に知ることができるいま、子どもたちに求められる学力は知識の多さだけではなくなりました。

これからは知識だけでなく、新しい事柄・課題に対して自分なりに考え、
解決していこうとする意欲(学ぼうとする力)と、
いま持っている知識を活用して解決の方法を考えて実行する力 (学ぶ力)
そして新しく習得した知識(学んだ力)の3つの力が必要になります。

この3つの力を「明日の学力」と定義しました。

「明日の学力」は全教科の学力を基礎づける力であるため、「明日の学力」を伸ばすことで、苦手な科目を克服し、得意な科目をさらに伸ばすことが期待されます。

3つの力=「明日の学力」

  • 学ぼうとする力

    自分の特質を
    活かす力

    学ぶ意欲や学びを生活やまわりとのかかわりに活かそうとする力、
    学習方法、学習習慣、および自分の学び方や学力に対する自己評価を診断。
    子どもの学習行動の特徴を把握することができる。

  • 学ぶ力・学んだ力

    知識

    判断力

    表現力

    思考力

    今ある知識を活かして
    解決の方法を考えて実行する力

    新しく習得した知識

  • 思考力

    知識や与えられた情報をもとに
    一般的な解釈や分析などにより、
    内容を理解する力

    • 分析
      情報を細やかな要素に分けて、わかりやすくする力
    • 整理
      複数の情報を規則に従って並べ替えたり、配置したりする力
    • 理解/把握
      資料や条件に含まれる情報を、理解・把握する力
  • 判断力

    情報から自分の考えで仮説や推論を立て、
    解法などを選択・評価して問題を解決する力

    • 比較/関連
      2つ以上の情報や条件を比較・分類したり、関連づけたりする力
    • 選択/評価
      適切な解法や表現を選択したり、とり入れたりする力
    • 仮説/推論
      情報から、自分の考えを打ち出すことができる力
  • 表現力

    思考力・判断力を踏まえ、
    相手にわかる形で構成し、伝える力

    • 構成/論証
      思考・判断したことの内容をもとに、筋道を立てて構成する力
    • 伝達
      自分の考えを自分の言葉で相手に伝える力

「明日の学力」診断とは?

「思考力・判断力・表現力」を見える化した
最新の学力診断です。

グローバル化や技術進歩が加速するなか、
今の小・中学生には将来役立つ力として
思考力・判断力・表現力などが必要といわれています。

大切なのは、それらの必要な力が
「今、どの程度ついているのか」、そして
「これから、どう伸ばすのか」を知ること。

そのために
「3つの学ぼうとする力・学ぶ力・学んだ力」を診断し、
これからの指針となるものが求められています。

それが「明日の学力」診断です。

あすがくの3つの特長

  • 01
    構成

    2つの調査で、
    力を測る・伸ばす

    今の学力だけでなく、
    思考力・判断力・表現力や学びに向かう姿勢を測ります。

    • 調査1「学ぶ力・学んだ力調査」

      思考力・判断力・表現力を測定する問題を出題します。
      表現力を測定する問題では、「自分の考えを書く」ことから一歩進んだ「自分の考えを相手に伝える」ことを意識した出題をし、表現力を多面的に診断します。児童・生徒の日常生活に関連するもの、SDGs など現代的な課題を扱ったものなど、多様な問題で構成されています。

      POINT1正解が1つではない問題を出題!

      POINT2国語・算数・理科・社会の学習内容と、教科にとらわれない問題!

      POINT3すべての学年に「情報」、「問題解決能力×表現力」の問題を新設

      情報

      2025 年度の大学入学共通テストから「情報Ⅰ」が新設されます。情報にかかわる資質・能力は、小・中・高等学校の各段階で育成されることになり、現行の学習指導要領に反映されています。
      「明日の学力」診断では、入試でも実生活でも必要となる情報の問題を、発達段階に合わせた形で出題していきます。

      問題解決能力 × 表現力

      変化の激しい現代では、課題に対し自ら考え、判断し、解決していく力がよりいっそう求められてきています。
      入試や適性検査においても、問題解決能力を問う問題が出題されています。
      新しい「明日の学力」診断では、問題解決のために「どのように考え、どう行動するか」を記述させる問題を出題していきます。

      例 題

      千秋さんが通う小学校の美化委員会では、学校をよりきれいにするためにポスターを作ることにしました。
      ポスターの案として、次の2つが出ています。

      1あなたが美化委員なら、どちらのポスターの案がよいと思いますか。
      ア・イのどちらかを選んで、記号で答えましょう。

      2選んだ案について、自分の意見を発表することになりました。
      もう1つの案よりも優れているとあなたが思うところがわかるように書きましょう。

      • 解答例1

        1

        2アはイよりも具体的で、言いたいことがわかりやすいです。
        霞「ポイ捨て禁止」とあるポスターの前でゴミを捨てると、とても悪いことをしている気分になると思うので、アのほうが効果的だと思います。

        POINT

        選んだポスターのことだけを書くのではなく、2つのポスターを比べて書きましょう。

      • 解答例2

        1

        2アは悪い行動を禁止する内容ですが、イは目標を示しています。
        霞禁止する言葉は人をふゆかいにさせますが、イのように目標が示されていれば、「学校をきれいにしよう」という気持ちがわいてくると思います。

        POINT

        選んだポスターについて、あなたの意見が他の人に納得できるものなのか、考えて書きましょう。

    • 調査2「学ぼうとする力 調査」

      アンケート形式で、学ぶ意欲や自分の学び方、学力に対する自己評価を診断します。

      近年教育界で注目されている「非認知能力(点数にして評価できない、内面的で社会的な力)」をアセスメントにいち早く採用。非認知能力を「7つのココロ」に設定し、ルーブリック(評価の観点と尺度を表に可視化した評価方法)で児童生徒の位置を表示し、非認知能力を活かして認知能力を高めるためのアドバイスをします。 生徒の学習状況についても調査して、認知能力と組み合わせた分析結果が出るため、面談で活かすことができます。

      「学ぼうとする調査」調査で測る7つのココロ

      • おちつくココロ
      • ねばるココロ
      • きりかえるココロ
      • いどむココロ
      • しんじるココロ
      • たのしむココロ
      • つながるココロ

      「学ぼうとする調査」調査で測る7つのココロ

      • おちつくココロ
      • ねばるココロ
      • きりかえるココロ
      • いどむココロ
      • しんじるココロ
      • たのしむココロ
      • つながるココロ
  • 02
    採点方法

    アドバイス付きの
    添削型採点

    答案は〇×だけでなく、1問ずつにアドバイスがつきます。
    足りない部分や間違っている部分は、
    ていねいなアドバイスがつくので、次の学び・やる気にもつながります。

  • 03
    診断結果

    詳細な診断表と
    次につながる学習アドバイス

    2つの調査結果を、結びつけて分析します。
    それぞれの力がどれくらいの水準に達しているのか、
    自分と他の受検者のレベルを知ることができます。
    さらに力を伸ばすためのアドバイスをします。